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英検一級の覚書

2013.04.09 Tue
私は英検一級の試験を六回受け、足掛け4年で最近(2012年度3回)やっと合格しました。一次試験は四回、二次試験は三回受けました。合格したといっても二次試験などは合格点ぎりぎりでした。情けがなくて、偉そうなことは言えません。同じ英検一級合格者でもピンからキリまであることを身をもって知りました。ところで、この4年間の自分の取り組みを総括して、(ソーカツ、懐かしい響きです)自分なりのknow-howを覚書として簡単に書き留めて置きたいと思います。今後再度この試験を受ける時の自分に対する防備録みたいなものです。つまり、私がこれから述べることは、あくまで私個人にとってのものであり、ある人には当てはまるかもしれないし、ある人には当てはまらないでしょう。
各センクションのknow-howに入る前に、試験準備について述べたいと思います。今強く思うことは、この試験に受かろうと思ったら、まず二次試験対策からやるべきだと思います。理由は簡単で、たとえどんなに立派な成績で一次を通っても、二次に合格しなければ英検一級合格とはならないからです。確かに一次試験に合格すれば一年間一次試験免除の特典が与えられ二次試験に集中できます。しかし、この二次試験対策は一次試験の作文対策にオーバーラップしているので、二次対策は同時に一次対策にもなります。そして、この作文は今のスタイルの一次試験の配点の中でかなりの部分(28点/113点)を占めるので、作文で高得点を狙う方が、語彙問題や長文読解にエネルギーを使うより効率的に得点に結びつきます。長文読解や語彙は地味な学習が必要なので、与えられた時間とやる気に応じて取り組むことになります。それと、比較的学習の成果が短期間で出やすというリスニングは、出来る人には効率よく得点できるセクションでしょうが、私は不得意です。理由ははっきりしています。問題の会話なりスピーチは何を言っているのかわかっていても、選択肢を選ぶ段になって、10秒間では選びきれない、というか選択肢の英文を読みきれないからです。あれがもし、各選択肢の英文をスクリプトなしてもいいので読み上げてもらえるのならもう少しやり易いと思います。 まとめると、まず二次対策、そして一次の作文対策を行う。長文読解と語彙は根気をもって取り組み、リスニングはセンスでしょうか。
次に各論に入ります。

語彙
ボキャブラリビルドアップは各自それぞれのやり方があると思います。この「英単語の覚え方辞典」は私が提案する「それぞれのやり方」の一つです。ここでの配点は一問一点です。本番でのポイントは「できる限り時間をかけない」です。素早く問題文を読んで、答えがわからなければ、消去法で答えをしぼる、それでも分からなければ直感(「勘」)で答える。以上。

穴埋め問題
ここでの配点も一問一点。なので、「時間をかけない」ことがポイントです。タイトルと最初の3~4センテンスでトピックスを知り、あとは〔かっこ〕の前後の論理的整合性から答えを見つける。

長文読解
準備としては、日頃から英文に触れ、速読・読解力強化に努力する。この場合の速読とは「早く読む」ことではあるが、そのために文章のコアの部分を読んで、抹消の情報は無視して読み飛ばすことである。言い換えれば「手を抜いて読む」ことである。
本番ではまず全ての質問文を読み、人名やその他のキーワードを下線などを引いて確認する。次に課題文の第一段落をしっかり読んで一番目の質問を考える。分からなければ次の段落を読んで質問を考える。もしその段落に次の質問のキーワードが出てきたら、前の質問の答えは、前の段落にあるということ。もう一度前の段落を読み返す。全て解答できるまでこれを繰り返す。
選択肢を選ぶ上で注意するのは、言ってる内容が間違いではないが、問題文の一部しか言っていないものはNGということ。多くの場合、問題の言い方を少し一般化した形で言い換えている選択肢が正解の場合が多い。

リスニング
総論で書いたが、私はリスニングは苦手です。選択肢を読むだけで10秒以上かかるから。対策としては余った時間(最初の英検についての説明の時間や筆記試験の余った時間)に質問文を読んでおくぐらいしか対策が見つかりません。目を閉じてリスニングに集中する。あとは運にまかせる。その中にあってパート3は、質問とシチュエーションが書いてあるので、何を聴くべきか意識して問題を聴くことが出来ます。なおかつ配点が一問二点です。ここでがんばらなくて他にどこでがんばるのでしょうという感じです。あと最後のパート4は日本で働いている外国人のインタービューで、何を質問してくるか何となく予想がつく場合があるので(例えば「苦労したことは何か」「今後の課題は何か」とか)、そういう時は、その時点で選択肢を読んで解答します。

作文
これは、お決まりのイントロ、ボディー、結論のパターンに与えられたキーワードをぶち込んで、作文します。本来、自分の意見を展開できればよいのですが、ここでは余りそれにこだわらず、明確な論理展開しやすさを重視します。私はネット上で以下のようなフォーマットを見つけ、使いました。
 イントロ
I believe that (結論) for the following three reasons.
 ボディ 
The first reason is that (理由1)
The second reason is that (理由2)
The third reason is that (理由3)
 結論
As I mentioned above, for the aforesaid reasons, I think that (結論)
(結論)部分は質問文をそのまま使ってよい。後はボディの理由1,2,3を与えられたキーワードを使って書くというより、穴埋め問題を解く感じで埋めていく。そして書き終わったら読み直してスペルの間違いや不安な言い回しをなるべく自信のあるものに変える。

二次試験(面接)
この試験にはポイントが二つあります。一つは出題される5つのトピックスのどれを選ぶか、二番目はスピーチのbodyをどう組み立てるかです。
トピックスの選び方は、出題されたトピックスの内でキーワードに今の自分が「より多く具体的なイメージ」を持っているかで選択するに尽きると思います。面白そうな、興味のあるトピックスではなく、キーワードについて具体的なイメージを思いつくトピックスをたとえ面白くないテーマでも選びます。例を挙げます。National securityとprivacyというキーワードを含むトピックスがありました。私はそれをスピーチのテーマとして選びました。しかし、national security(国家安全保障)といっても具体的にどのような国家安全保障の例があるか全く浮かばず、ただ漠然と国家安全保障のためには個人のプライバシーは制限されるとスピーチしましたが、具体的な例がなく説得力を欠くものになってしまいました。smoking in public places(公共の場における喫煙)をキーワードのトピックスもありました。こちらの方はタバコを吸わない私としては、いろいろな所でタバコの煙に困らせられた経験があり、具体的なイメージがいくつも浮かびます。私はこちらを選択すべきだったのでしょうが、ついレベルの高い(?)大人の話題である国家安全保障を選んでしまいました。ここで私がいうのは卑近なトピックスを選べと言っているのではありません。あくまで具体的イメージが浮かぶトピックスを選ぶべきだということです。国家安全保障で言えば、隣国軍隊の侵略やテロリズム、自然災害等の具体例がすぐに出てくるのであれば、その人はこのトピックスを選ぶべきでしょう。このトピックス選び方で二次試験の半分は決まるといってもよいと思います。
次にスピーチのbodyですが、二つの理由を具体例を入れて作ります。二次試験対策の参考書などでは、スピーチはまず自分の意見を言い、次にそれをサポートする理由と例を言う、そして最後に最初に言った自分の意見を繰り返し結論とする、とあります。ここで一番苦労するのは、bodyの部分です。問題のトピックスを選んだら、自分の意見は迷わず即決します。極端なことを言えば、自分の思想信条に仮に反するものであっても、結論は論理を立てやすい方に即決します。そして与えられた一分の内の残りの時間で、即決した結論を支える理由をオーバーラップしない全く別の視点から二つ見つけることです。ここが一番難しい。何故なら理由を2つ何とかひねり出しても、何か同じような理由だったりすからです。
ここでのキワードが「内と外」です。例えば、「日本の社会では女性は男性に比べて平等ではない」ということを説明するとします。まず一般的な誰でも思いつく理由として、経済的社会的に日本の圧倒的多数の女性は出産後、正規社員ではなく契約社員やパートタイマーとなり賃金も男性の半分以下になってしまうという事実があります。1つ目の理由を見つけるのは比較的容易です。問題は2つ目の理由をどう思いつくかです。例えば、ここで、同じ正社員でも、男性に比べ責任のある仕事は任せられない場合が多いという理由をもって来たとします。しかし、この二つは会社での仕事の話であり、同じカテゴリの理由と言えなくもありません。ここでキーワードの「内と外」を手がかりに2つ目の理由を探します。例えば家庭内での家事の役割がこれまた圧倒的に女性の肩にのしかかっているのが事実です。会社での仕事のことは「外」と考えれば、家庭での仕事は「内」ということになります。この2つの理由ならそれぞれ別次元で、聞いている方もすっきりと入ってくるのではないでしょうか。二次試験のキーワードは「具体的イメージ」と「内と外」です。

最後に一言!
以上はあくまで英検一級という日本の英語能力検定試験で合格するためのテクニックの話です。昔の剣術で云えば道場で先生に教えてもうらう技みたいなものです。でも現実では道場で強くなった有名流派の剣士が、無名の忍者にあっさり負けた歴史があります。白土三平の『カムイ伝』に嫌というほどこれが出てきます。現実はなんでもありです。英語も含めて言語の学習はエンドレスです。そのことを肝に銘じて、英検一級合格をアルコールフリーのビールで乾杯しましょうか、今夜は。

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exacerbateと exonerateと exorbitantについて

2010.11.11 Thu
いきなり何を言いたいのと思うかもしれませんが、今頭に浮かんだ単語を今回のコーヒーブレークのタイトルにしてみました。昨年(2009年)8月から始めたこのブログですが、今次のステップに入ったような気がします。この間、何が変わったかというと、このブログの目的である「英単語の覚え方」の手法が最近私の中で変わってきたことです。今までは主に「語源」を元にして、「語呂」や「こじつけ」も含めて既知の知識と結び付けて未知の単語を覚えようということでした。最近はそれにプラスして「音」も単語を覚える上で重要な要素であることを、今更ながら実感したからです。もう少し具体的に言いますと、昨年の暮れ頃からThe Japan Times社から出ている『出る順で最短合格!単熟語 英検1級』に出てくる単語をリスニングをかねて何度も何度も聴くようにしてきたのです。すると今までの手法では、つまり「目で見て」「語源」や「語呂」などを連想してその単語の意味を思い出すというやり方でははっきり区別できた単語がリスニング、それもネイティブのスピードで読まれるセンテンスの中で出てくると混同してしまうことが多々ありました。その例が、タイトルになった三つの単語です。
 exacerbate<エグザッソベイト>は「事態が悪化する」、exonerate<エグゾーネレイト>は「無実の罪を晴らす」、 exorbitant<エグゾービタント>は「法外な」という意味です。これはあくまで私の場合ですが、綴りを見れば明らかに違うのですが、例文の中で聴くと、「えっ、これはどっちだっけ?」となってしまうわけです。理由は簡単で、これらの単語はまずex-から始まることと、次に来る音が「ザッ」「ゾ」といった日本人の私には似て聴こえるからです。でもそれは筋トレでバーベルを何百回も持ち上げるように、何度も何度もこの単語を例文の中で聴いて「英語耳?」を育てればよいと思います。英語は筋トレと同じということをよく聞きます。私もそう思います。たがしかしです。ここに私の「覚え方辞典」が登場するのです。何かのセールストークのようですが、この三つの単語も、私の「辞典」の中では次のように説明することになると思います。
 まずexacerbate<エグザッソベイトト>「事態が悪化する」のex-はextension「エクステンション」のex-で「外に→強意」の意、そしてacerはacid(酸)に読み替える(語源的には間違いでも)、そしてbateは動詞語尾で動詞を作る。全体の意味は「酸っぱくする」→食べ物が腐って酸っぱくなる→悪くなる。
次にexonerate<エグゾーネレイト>「無実の罪を晴らす」のex-は前述のように「外に」の意、oneはワンではなくオンと読み「重り」の意、オンス(ounce)という重さの単位と発音が近いので結びつける。rateは動詞語尾で動詞を作る。全体の意味は、「重いものを外す」→重い義務を軽くする。
そして、exorbitant<エグゾービタント>「法外な」もex-は「外に」の意、orbitは「軌道」の意、軌道とは帯状の道であり、土星の周回軌道に乗る衛星が「帯」を形成するイメージ。
antは形容詞語尾で形容詞を作る。全体の意味は、「軌道の外に飛び出る」→軌を脱した、途方もない。
文字にすると長くなりますが、実際のリスニングの時は、
exacerbate<エグザッソベイトト>に含まれている「アッソ」は「アッシド(酸)」で「酸っぱくする」イメージを、
exonerate<エグゾーネレイト>に含まれる「オーネ」はone→オンス(重さ)で「重石を外して軽くする」イメージを、
exorbitant<エグゾービタント>に含まれる「オービ」は「帯」→軌道で「軌道から外れる」イメージを瞬時に連想するトレーニングをまさに筋トレとして何度も繰り返し聴けば、単語が体の中により速く確実に染み込んでいくのではないでしょうか。
 さらに私が「覚え方」に「音」の要素を取り入れるきっかけとなった単語があります。それはhoard(ため込む)という単語です。かつての私なら語呂で「ホード」→宝堂→お宝を「貯える」所(堂)と苦しい説明をしたと思います。しかし、今の私なら音から単純に「ホード」を日本人の私にとって似たサウンドで似た意味の「ホールドhold」と読み替えて覚えると思います。今やMP3プレーヤー等のデジタルオーディオ装置によりリスニングの「筋トレ」がどこでもやり易い環境になってきました。これを使わない手はありません。合言葉は「どんな手を使っても覚えたもの勝ち」です。
(2010/11/11映像流出の海上保安官のニュースを聞きながら)



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茂野吾郎の気持ち

2010.02.03 Wed
茂野吾郎という青年をを知っていますか。茂野吾郎は実在の人物ではなく、満田拓也の漫画「MAJOR(メジャー)」の主人公で、アメリカのメジャリーグで活躍しているピッチャーです。
 彼は、初めて行ったアメリカで受けたトライアウトで認められ、ある球団に入ります。しかしある日、それまでの暗黙のルールを無視して、その球団のエースがピッチング練習をするマウンドで投球練習を始めます。そこにやってきたエースのサンチェスが、そこをどくように要求するが、自信満々の彼は、先に来たものが使って何が悪いと言い、取っ組み合いのけんかとなってしまいます。結局、誰が本当のエースは誰か決めようというサンチェスの提案で、ストライクゾーンを縁取りした鉄枠に対して、十球中何球をその鉄枠に当てられるかという勝負を行うことになります。まず五郎、十球中七球かろうじて成功する。それに対し、サンチェスは十球中十球、それも、重石のついた鉄枠を最後にボールの威力で倒してしまう。完璧に実力の差を認めざるを得ない吾郎であった。慰めの言葉をかけるチームメートに彼は、「今はっきりと分かった。今の自分に何が足りないのか。何をどうすればよいのか。 ありがとうよ、サンチェスのおっさん」ときっぱりと話すのだった。
 前置きが長くなりましたが、私がこの場面をテレビで見た時、吾郎がうらやましくてしかたありませんでした。勿論、彼と私の目標とするものは違うにしても、私は何をどうすれば自分の目標に近づけるか具体的に分かっていないのに対し、吾郎は、それをはっきり知ることができた。彼は、その後毎日、チームメートが練習を終えて帰ったあと、例の鉄枠の特訓をする。そしてストーリの最後の方で、ストライクゾーンギリギリにコントロールされた100マイルの剛速球を投げられるようになるのだ。そもそも、私の目標ってナンだろう。私は今この非常にマイナーなブログを、民主党の新政権誕生に触発されて始めたが、毎日のビジターは多くて7-8人、少ない日はゼ0人という状況である。まっ、それはよいとして、私の目標はナンだろう。「英単語の覚え方辞典」を完成させて、ネイティブにも劣らないボキャブラリを身につけること? でもボキャブラリはボキャブラリとしてあるのではなく、コミュニケーションの手段としての語学学習の一部にボキャブラリはあります、当たり前ですが。コミュニケーショの現場で、自分の使う言葉の語源だとか、語呂とかの覚え方など気にしているわけはない。結局のところ、日本語のネイティブである私が日本語において、そうであるように、英語において、その言葉を正しく発音し、聴いて、読んで、書ければばよいのです。それが、目標でしょう。ならば、そのためには何をどうすればよいのか。これに対していろんな人が、あーすればよい、こうすればよいと言っています。そのための、教材も開発され、資格試験もたくさんあります。その中で、例の「鉄枠の特訓」、私の今の実力にあった具体的な訓練を最近見つけたような気がします。ネイティブのレベルに達する(ネイティブのようになるのではなく)には先は遠いですが、ともかくこれを毎日やってみようと思います。
 タイトルの「茂野吾郎の気持ち」に戻りますが、彼の気持ちが少し分かったような気がします。これをこうすれば必ず目的地に近づけると感じた時の、何ともうれしい感じ。真っ暗闇のトンネルの中で遥か遠くに出口が見えたときの安堵感とでもいうのでしょうか。成果も出ていないのに、具体的なことは、今は恥ずかしくて話せませんが、非常に地味なことの繰り返しです。それがどんなに地味でも、これが出来るようになったら、少なくとも今の自分よりのレベルが上がっていることは確かです。ネイティブは勿論、英語の上級者と呼ばれる人たちはこういうことが苦もなく出来ることでしょう。そして、この「鉄枠の特訓」にいくらかでもこの「覚え方辞典」が役立っている(個人的には)以上、遅々たるものですが、私は今後もこのブログを続けて行こうと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。2010/02/03 節分


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Debacleという単語

2009.10.28 Wed
Debacleという単語があります。意味は「大洪水、 瓦解、崩壊」、発音は「ディバーコ」。私にとってこのdebacleは、非常に思い出深い単語です。この「英単語の覚え方辞典」のインスピレーションはこの単語から得たと言っても過言ではありません。
 Debacleを分解すると「de」,「bacle」。deはattachment(アタッチメント)の対語detachmentのdeで「分離」の意、bacleはbarの変形で「バー、横棒」。これらを繋げると、「横棒を分離すること」。意味を敷衍すると「今まで横棒で遮られていた川の水が、横棒barが無くなる(de)ことによって堰を切って流れ出る」。そんなイメージを、私はこのdebacleから持ちます。
 私がこの単語を初めて見た時、another difficult word(またいつもの、覚えてもすぐ忘れてしまう単語か)と思いました。ところが、たまたま手元にあった語源辞書を調べて上記のような説明を読み、「ダムの決壊」のイメージが頭の中によぎった瞬間、大げさですが、この単語が私の体の中に染込んでいったのです。こんな風に他の英単語を覚えられないだろうか、と思ったのがこの「覚え方辞典」の始まりでした。
 コレだけ見ると語源による覚え方ということになります。しかし、少しやっていくうちに、全ての単語を語源的説明で覚えるのはどうしても無理があることが分かってきました。語源を調べていくと、ラテン語やギリシャ語から来ている場合が多く、これらの言語に馴染みの少ない私たち日本人にとり必ずしもしっくりこないことがわかりました。、一つの単語を覚えるために、語源のラテン語も覚えなければならないというのは本末転倒だろうと。それでもdebacleで味わった、あの爽快な気分が忘れられず、染み込む様な覚え方を求めてやっていくうちに、語源的には正しくなくとも、今自分が持っている知識(既知の英単語)に結び付けて、未知の単語を覚える。そのためには、あまり細かいところにくよくよしないこと。例えばdebacleでいえばbacleをbarと読み替える豪胆さ(又は、いい加減さ)が必要でした。 自然と、そんな風に方向変換していきました。「覚えてしまえばこちらのもの」 これが私の中での合言葉でした。覚え方を覚えるのではないのです。 少しでも、自由に使えるボキャブラリを増やすこと、 これがこの「覚え方辞典」の目標です。 その言葉の意味をしっかり知って使えるなら、覚え方は忘れてしまってよいのです。覚え方は目標でないのですから。Controlという単語があります。意味は「支配、制御」で、誰でも知っている単語です。覚え方は一応こうです。contはcounterの変形で「反対」の意、rolはrollロールで「転がる」の意。つなげると「反対に転がす」→「一つの方向に回っている車輪を反対の方向に転がす」 つまり相手の意思に反して強制的に何かをさせる。これが私が持つcontrolの覚え方であり、この語についてのイメージなのです。でもcontrolの意味を知っていれば、わざわざ覚え方まで覚える必要はないのです。
 ですから、この「覚え方辞典」の最終的な目標は、覚え方を忘れること、つまり覚え方だ何だと考えないで、その単語の意味(イメージ)がジワーッと出てくること。これが理想です。その語のイメージさえわかれば、後は前後の文脈の中で語訳は調整すればよいのです。Debacleでいえば川の決壊、山津波、壊滅、崩落」という意味を覚えるのではなく、「せき止めの横棒が外れて、水が堰を切って流れ出る」そんなイメージを掴んでいれば、その時の文脈によって「川の決壊」であったり、「破滅」であったりといった意味を導き出せます。
 ところで、このdebacleですが、悲しいことに、この単語に初めて出会って以来この単語を、新聞等でお目にかかった事も、使ったことも一度もありませんでした。それでも決してこの単語を忘れることはありませんでした。そんな単語の覚え方が理想なのですが、どこまでその理想に近づけられることやら。
すみません、少し長くなりました。2009/10/28



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台風と腸チフス

2009.10.08 Thu
スーパー台風18号が本日(2009/10/08)愛知県に上陸、日本列島を縦断していきました。台風は英語でtyphoon(タイフーン)ですが、これは中国語の大風から来ているそうです。いつだったか、お天気キャスタの森田さんがラジオの番組で言っていたのですが、このtyphoonは腸チフスtyphoid(タイフォイド)と関係があるというのです。どちらも多大な被害をもたらし、人間にとってとても恐ろしいものということで、共通点があります。Typhoonは中国語が英語に入っものだろうし、typhoidは調べるとギリシャ神話に出てくるTyphoeusと混同された怪物typhonから来ているとあるから、一見関係なさそうに見えます。中国語とギリシャ神話。語源辞書にはこの二つを結びつける記述はありません。ただ、これを使わない手はありません。覚えた者勝ちです。お医者さんでない限りtyphoid(腸チフス)はめったにお目にかかりませんが、日本人にとって馴染み深いtyphoonも共に昔の人々が恐れた怖いものとして結びつければ、記憶に残りやすくなるのではないでしょうか。
Typhoidについて、もうひとつ。昔、モンタナ州Missoula(ムズーラ)という町に住んでいたころ、公立の墓地(Missoula Cemetery)に行ったことがあります。そこに日本人の墓があると聞いたからです。行ってみると、確かにあります。一つや二つではなく、四十数基もありました。ここの管理事務所がきれいに手入れをし、管理をしてくれているのです。名前がわかっているのがそれだけで、名前のわからないのを含めると100を上るということです。この異郷の地モンタナで命を落とした多くの日本人の死因が実はtyphoidでした。頃は1900年前後(日清戦争から日露戦争のころ)、鉄道建設の労働者として出稼ぎに来ていた20から40歳くらいの人たちでした。出身地は主に九州・西日本でした。あまりよくない衛生環境のなかで、腸チフスに罹り命を落としたと想像されます。希ですが、中には死因としてholdupというのもありました。Holdup、つまり「強盗」ですね。英語でなんと言っていたか忘れましたが「事故」、それも列車に轢かれて、というのも確かありました。
彼らが命を落とした頃に生まれ、近くの町で育った一人の少年がやがて駐日アメリカ大使となり、その町にある彼の卒業した大学が日本の大学と姉妹関係を結び、常に100人もの日本人学生がその町で生活するようになろうとは、typhoidに罹り、うす暗い(私の想像ですが)病室の中で、自分の死を覚悟した名も無き日本の出稼ぎ労働者たちは、想像すらしなかったと思います。100年前、異郷の地で命を落とした無名の日本人出稼ぎ労働者に合掌。そして、100年もの間、敵味方の時期も含め、これら日本人の墓を守ってきてくれたアメリカのこれまた無名の人々に感謝。2009/10/08


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